香川 真司 選手
1989年 3月 17日 生まれ
175センチ 細身
利き足 右足
ポジションは攻撃的MF
攻撃的ポジションならどのポジションでもこなせるセンスの良さを持ちます。
類稀な技術と俊敏性を持ち、細かいタッチでのドリブルと右利きながら、左右の足からも遜色なくパスやシュートも打てます。
シュートレンジやエリアは短いため、ペナルティーエリア外からのミドルシュートなどは稀だが、
ペナルティーエリア内での密集地帯でのプレーや、狭いエリアでのプレーレベルは特筆すべきものがあります。
アジリティーを活かして、スペースをつくり、巧みなボールコントロールでゴールを狙います。
海外に出たころは、細かいタッチのドリブルと、スピードに乗った相手から逃げるようなドリブルを駆使し、スピードに乗った状態で、高い判断力も駆使し、流れるようなプレーが特徴的でした。
【香川真司】2018 ドリブル・パススキル・ゴール集 日本代表&ドルトムント Shinji Kagawa 2018 Dribbling Skills and Goals
攻撃的なポジションならどこでもというくらいのセンスだが、狭いエリアでプレーできたり、シュートレンジが狭いが、狭いエリアでプレーしながらでも、広い視野と、ボールコントロールしながらでも高い判断力を発揮でき、多彩なパスやシュートやドリブルなど多彩なプレーに繋げることができます。
オフザボールに優れ、常にポジションを変えながら、ディフェンスラインとボランチの間のバイタルエリアなどの狭いエリアでボールを受けても、アジリティーとするどいターンなどで前を向いたり、ボールをキープしながら、細かいタッチのドリブルでスペースにボールを運んだり、動きながら、広い視野とそこにパス出すセンスの高さと正確性でスペースメイクのうまさを発揮でき、柔らかで流れるようなプレーから、小さな魔法使いと呼ばれるほどの他の選手とは違う、柔のプレーで、他の選手よりも狭いエリアでのプレーで本領を発揮することができるので、セカンドトップやシャドーストライカー、トップ下というポジションが本職のベストポジションと言われています。
香川真司はどんなに狭くても前を向く shinji kagawa face forward in narrow places
サイドでも並み以上のプレーはできるが、密集でのプレーの方が他の選手よりも一段も二段も上の際立ったのプレーができる。
ショートパスやワンタッチでのパスやプレーが得意だが、欧州で長くプレーするにつれて、パスのレンジが広がり、セカンドトップやトップ下というポジションでなくとも、パサーとしての才能を活かせるようになり、受け手より、出し手としてインサイドハーフや、ボランチといった位置や戦術にも対応できる選手です。
高いパス成功率を誇りながら、キーパスも1試合で数本出すこともできます。
フィジカルを全面に出したプレーは得意ではないが、フォアチェックのセンスと運動量、連動性によって、ゲーゲンプレスなどのハイプレスでのファーストディフェンダーの能力の高さは評価が高いです。
相手のパスコースを限定させるような追い込み方がうまい選手です。
それでチームとしてボールを奪取するのに貢献できます。
対人勝率からみれば、年々あがっていますし、
ここ数年は身体をあててプレーしたり、スライディングなどからボールを奪取したりも増えています。
以前より、フィジカルが強くなっているのは、日々香川選手が、体幹などを意識したトレーニングの成果だと思います。
クロスはプレミアに渡ってから、以前よりもうまくなりましたし、
パスのレンジが広がりました。
ヘディングはもともとうまくなく、不得意と言われてきましたが、
年々うまくなっており、
ヘディングでの得点も増えてきているのも特徴です。
シャルケ戦のヘディングなどはインパクトも十分でした。
香川ゴール!2015-16 ブンデス第12節 ドルト 3 - 2 シャルケ
競り合いでのヘディングも以前よりは増え、競り勝つことも多くなってきています。
個の能力もけっして低いわけではないですが、チームとして連動しながらのプレーでは滑油的な役割を果たすことができ、連動したチームプレーを一段も二段も高い次元に引き上げることができるプレーヤーです。
ドルトムントで欧州のサッカーキャリアをスタートしたころは、
若さもあり、パサーとしてよりも、まずセカンドストライカーやシャドーストライカーとしての才能を活かし、
ゴールを狙ったプレーをまず選択肢としたプレーをしていた感じがします。
そのころはフィジカルの差を、相手から離れたところにドリブルしていくような、細かく早いタッチのドリブルや、まず前を向くプレーをしていた印象です。
シンプルにゴールに向かってのプレーで、消えている時間もあったとしても、決定的な場面で顔を出すような。
年々できることのレベルがあがるにしたがって、パスやキープするドリブルや組立というのができるようになって、
シンプルにゴールに向かってのプレー以外がうまくなって、
選択肢が増えた分、迷いもでたり、こわさが落ちた部分もあるかもしれません。
全体的に年々プレー自体の質は向上しているのですが、正確性や安定性が増すごとに、受け手よりも出し手としての選択肢が増えてしまいました。
ゲームを組み立てるセンスが群を抜いているがゆえに、
優れたタクトを振る指揮者としての出し手としての能力があがる分、
ゲームには関与する時間は増える分、ポジションはゴールから遠ざかるというジレンマがあったり、
オフザボールに優れ、スペースを巧みに使い、動きながらバイタルエリアでボールをもらおうとポジションをあげながらプレーしても、その難しいポジショニングゆえに、そこにボールを供給できる出し手がいないというジレンマもあったりと、高すぎるサッカーIQにまわりがついていけてないという不幸も少なからずあったと思えます。
マンチェスターでプレーしているときは、まわりが個で突破していくような選手が多く、個は高くともオフザボールの動きや連動性が乏しく、ワンタッチではたくとかの香川選手のプレーの意図についてこられずに、
動きながら連動したプレーで崩したい香川選手とは、うまくかみ合わず逆にあわせたプレーを選択して、良さを活かしきれないといったジレンマなどもあったりして、監督の方針などとの違いなどから、プレミア2年目はうまくいかずに、プレミアで成功できなかったというような印象を残してしまったのも残念なことだったかもしれません。
サッカーに対しての真摯な部分が、
真面目さゆえに、
重荷になった時期もあるかもしれません。
プレッシャーに弱いのではないかなどと揶揄されたり。
欧州のトップレベルのチームで10年もの間戦い続けてきた選手が
プレッシャーに弱いなどありえません。
日本代表の10番も長年背負い続け、
常に日本代表の中心で戦ってきました。
欧州のビッククラブの中で外国人として、
成績を残さなければ、
結果を出さなければ、
活躍しなければ、
外国人で、古株で、年齢があがっていくごとに、
自国の選手や、
伸び盛りの若手選手や
毎年のようにレギュラー格として期待されて移籍してくる猛者たちの中で
スタメンを争い、
試合に出て、活躍しなければ、
容赦なく叩かれるという環境の中で、
戦い続けているのだから、
プレッシャーに弱いとか、
メンタルが弱いなどは
イメージや妄想に過ぎません。
どんな境遇であっても、
誰かを批判することも、不平をいうことも
それを公にすることもせず、
ただ黙々と、自身の価値を示すために
やり続けている香川真司という選手を応援せずにはいられません。
自腹で500万も払って、クリスマスイベントで子供とサッカーしたり、
帰国するたびに、チャリティーイベントに参加したり、
マンチェスター・ユナイテッド時代の同僚で仲良しだった
ファン・マタが設立した慈善団体『コモン・ゴール』に参加して
自身の給料の1%を寄付したりと
ホントに魅力的な選手ですし、素晴らしい人間性です。
これからも
香川真司選手を
応援していきます。
最後に香川選手の言葉から・・・。
ドルトムント、マンチェスターUでやってきたキャリアを信じれば、どの国であっても恐れるものはない
この2、3年、常にスペインに行くにはどうすればいいのか考えていた。スペインに行かずに、サッカー選手を終えることはできない。必ず成し遂げたい
チームからのメッセージだと思っている。今は新たなチャレンジ、スペインにモチベーションを費やすしかない。失うものはないし、必ず次のステージでも輝く自信がある
こう話しているし、先日はバルセロナでの休暇をインスタグラムなどに投稿している。
以前は語学は後からでもなんとかなるくらいの勢いでドイツにやってきたころとは違い、
年齢的にも自分の立場はチームを引っ張っていく必要がある。言葉、環境、文化、すべてを受け入れなくてはいけない。まだまだ勉強中ではあるものの、コミュニケーションを取るために。オフ・ザ・ピッチの共有も大事だし、1人の人間としても住むのであれば努力したい
と文化や言語を学ぼうと勉強している姿をみると
かなりスペイン移籍が近づいたとみて間違いない。
試合に絡めない現状に感情が爆発しそうになる時もあるし、受け入れるのは簡単ではない。その中で、いつもと違う街で新たな空気を吸ってリフレッシュできた。あらためて最も行きたいリーグだと思えたし、最終目的地が目の前まで来たんだなと。キャリアの中で最大の挑戦になる
香川選手がこれだけはっきりと移籍を話すことはまずない。
それだけスペインへのこだわりを持っている。
あとはどのチームに行って勝負するかだ。
この挑戦には期待しかない。
選ぶチームによるが、
キャリアを考えれば間違いなくスペインで成功する。
日本で過去最高のリーガでの成功をおさめる選手となるだろう。
それは彼の築いたキャリアをみればわかる。
これだけのトップチームでこれだけのキャリアを続けた選手は日本にはいないのだから。
60ゴール52アシスト
ドルトムントで残したキャリアは色褪せることはない
2018-19シーズンの前半をドルトムントで出場機会を失っていたので、
冬の移籍で、模索した結果、当初の予定のスペインから
駆け込みで、トルコの名門
ベシュクタシュにレンタル移籍しました。
買取オプションとかがついていなかったために
途中出場がほとんどになりましたが、
14試合4ゴール2アシストという成績を残しました。
2019-20シーズンをどこで過ごすことになるのでしょうか楽しみです。
最後に
イタリア戦のゴール
香川選手の、空中でのコントロールやバランスの良さ、すばやい反転など、
香川選手ならではのプレーです
アウクスブルク✕ドルトムント 香川真司・芸術ループシュート 2017/9/30
芸術的なループ2連発
ドルトムント✕フライブルク 香川ジャンピングボレー弾!! 2018/1/27
ほんとにボレーがうまい。
こういうゴールが多いのも特徴です。
空中での感覚に優れています
香川真司1ゴール! 1アシスト!ドルトムント vs モナコ 2017年4月13
あの事件のあとでのこのパフォーマンス
すごいメンタルです。
そして、トラップからの切り替えしからの流し込み
ワールドクラスのプレーです。